curs_variables(3x) curs_variables(3x)
COLORS, COLOR_PAIRS, COLS, ESCDELAY, LINES, TABSIZE,
curscr, newscr, stdscr - curses 広域変数
#include <curses.h>
int COLOR_PAIRS;
int COLORS;
int COLS;
int ESCDELAY;
int LINES;
int TABSIZE;
WINDOW * curscr;
WINDOW * newscr;
WINDOW * stdscr;
このページは curses ライブラリの広域変数をまとめたものです。
より完全な説明は curses(3x) マニュアル・ページにあります。
ライブラリの構成により、これらは実際に変数である場合と、
curses の状態を読み出すのみのマクロである場合とがあります。
( curs_threads(3x), curs_opaque(3x) を参照してください。)
どちらの場合でも、アプリケーションはライブラリの動作を
混乱させないように読み出し専用として扱うべきです。
curses の初期化後、この変数は端末がサポートする色のペアの
数を持ちます。
通常、色のペアの数は COLORS * COLORS の積なのですが、
常にそうとは限りません。
o HLS 色を使用する少数の端末は、この規則に従いません。
o 多数の色をサポートする端末は、 signed short 値で表現
できる色のペアの数で制限されます。
curses の初期化後、この変数は端末がサポートする色の数を
持ちます。
curses の初期化後、この変数は画面の幅、つまり桁数を持ちます。
この変数は、キーボードから入力された単独のエスケープ文字を
カーソルキーとファンクションキーから送られるエスケープ・
シーケンスから識別するために、エスケープ文字を読んでから待つ
時間のミリ秒数を持ちます。
curses(3x) を参照してください。
curses の初期化後、この変数は画面の高さ、つまり行数を
持ちます。
この変数は、 curses ライブラリがウインドウにタブを書き出す際、
タブ文字を空白に変換するときに使う桁数を持ちます。
curs_addch(3x) を参照してください。
curses のこの実装は、端末画面の更新を記録するために
curscr という特別なウインドウを使います。
curses のこの実装は、 curscr に適用する前の端末画面の更新を
記録するために newscr という特別なウインドウを使います。
curses を初期化すると、端末画面の大きさを持つ
stdscr というデフォルトのウインドウが作られます。
curses の多くの関数は、このウインドウを使用します。
curses ライブラリは、curs_initscr(3x) または curs_initscr(3x)
(訳注: curs_newterm(3x) の誤り)を使って初期化します。
curses が curses ライブラリと terminfo ライブラリを分けて
使うように構成されている場合、これらの変数の大多数は
curses ライブラリに属します。
ESCDELAY と TABSIZE の拡張機能は、他の curses の大半の実装
では提供されていません。
ESCDELAY は AIX curses の拡張機能です。
o AIX では、 ESCDELAY の単位は 1/5 ミリ秒です。
o AIX では、 ESCDELAY のデフォルト値は 0.1 秒です。
o AIX では、 ESCDELAY の上限値を 10,000 秒に制限して
いますが、現在のこの実装では上限はありません。
この実装は長い間 ESCDELAY をミリ秒単位で使っており、完全に
AIX と互換を保つことはできません。
同様に、多くのユーザーは値を書き換えるか、デフォルト値に
頼るかを決めているでしょう。
curses(3x), curs_opaque(3x), curs_terminfo(3x),
curs_threads(3x), term_variables(3x), terminfo(5).
curs_variables(3x)