curs_overlay 3x

curs_overlay(3x)                                       curs_overlay(3x)

名前

       overlay, overwrite, copywin - curses ウインドウの
       重ね合わせと重なったウインドウの操作

書式

       #include <curses.h>

       int overlay(const WINDOW *srcwin, WINDOW *dstwin);
       int overwrite(const WINDOW *srcwin, WINDOW *dstwin);
       int copywin(const  WINDOW  *srcwin,  WINDOW  *dstwin,  int
       sminrow,
             int smincol, int dminrow, int dmincol, int dmaxrow,
             int dmaxcol, int overlay);

説明

overlay, overwrite

       　overlay と overwrite ルーチンは srcwin を dstwin の上に
       重ねます。
       　srcwin と dstwin は同じサイズである必要はありません。
       2 つのウインドウが重なった部分のテキストのみがコピーされます。
       　違いは、 overlay は破壊的ではなく (空白はコピーしない) 、
       overwrite は破壊的であるということです。

copywin

       　copywin ルーチンは overlay や overwrite ルーチンよりも細かな
       操作を可能にします。
       　prefresh ルーチンのように、コピー元ウインドウの左上隅座標を 
       (sminrow, smincol) で指定し、コピー先ウインドウの長方形を 
       (dminrow, dmincol) と (dmaxrow, dmaxcol) で指定します。
       　引数 overlay が true ならば、コピーは overlay のように
       非破壊的に行われます。

戻り値

       　整数を返すルーチンは、失敗のとき ERR を、正常終了のとき
       OK (SVr4 は「ERR 以外の整数値」としか指定していません) を
       返します。

       　X/Open はエラーの条件を定義していません。
       　この実装では、 copywin, overlay, overwrite はウインドウ・
       ポインタがヌルの場合、またはウインドウのどこかが画面から
       はみ出す場合にエラーを返します。

注意

       　overlay と overwrite はマクロであるかもしれないことに
       注意してください。

移植性

       　これらの関数は (const 修飾子つきで) XSI Curses standard, 
       Issue 4 に記載されています。
       　それはさらに、(この実装ではまだサポートしていない) 
       マルチバイトの表示様式を持つ文字が存在する場合の関数の挙動を
       明確にしています。