curs_getcchar(3x) curs_getcchar(3x)
getcchar, setcchar
- cchar_t 値からワイド文字列と表示様式を取得する、
ワイド文字列から cchar_t 値をセットする
#include <curses.h>
int getcchar(
const cchar_t *wcval,
wchar_t *wch,
attr_t *attrs,
short *color_pair,
void *opts );
int setcchar(
cchar_t *wcval,
const wchar_t *wch,
const attr_t attrs,
short color_pair,
void *opts );
getcchar 関数は cchar_t 型引数からワイド文字列と表示様式を
取得します。
wch がヌルポインタでない場合、 getcchar 関数は次の
動作をします。
o cchar_t 値 wcval から情報を引き出す
o attrs の指す領域に文字の属性を格納する
o color_pair の指す領域に色のペアを格納する
o wch の指す配列に wcval から参照される文字である
ワイド文字列を格納する
wch がヌルポインタの場合、 getcchar 関数は次の動作をします。
o wcval の指すワイド文字の数を取得する
o attrs や color_pair の指すデータは変化させない
setcchar 関数は wcval の指す領域を以下を用いて初期化します。
o attrs にある文字属性
o color_pair にある色のペア
o wch の指すワイド文字列。文字列は L'\0' で終端され、
多くとも 1 つのスペーシング文字を、あれば先頭に含む必要が
あります。
これに CCHARW_MAX-1 個までの非スペーシング文字を
続けることができます。
付加的な非スペーシング文字は無視されます。
文字列は上記の代わりに単一の制御文字を含むことができます。
その場合、非スペーシング文字を含むことは許されません。
引数 opts は将来のために予約されています。
現在は、 opts としてヌルポインタを与えなければなりません。
引数 wcval は setcchar 呼び出しまたは cchar_t 型の
出力引数を持つ関数で生成された値を指定できます。
他の方法で生成された wcval の場合、結果は不定です。
getcchar は wch がヌルポインタの場合、 wcval から参照される
ワイド文字の数を返します。終端のヌルも 1 つと数えます。
getcchar は wch がヌルポインタでない場合、
正常終了のとき OK を、そうでないとき ERR を返します。
setcchar は正常終了の場合に OK を、そうでない場合に ERR を
返します。
関数:
curs_attr(3x), curs_color(3x), curses(3x),
wcwidth(3).
curs_getcchar(3x)